珈琲と花の香りの君




「もう。そんな事言わないの!珠利のカフェのケーキなんだよ。お兄ちゃんガトーショコラは好きでしょう?」



オシャレな皿に、ガトーショコラをサーブしながら微笑む珠利ちゃんに、



「あぁ。なんだそうか。ありがとう。」



花が咲くように、ゆっくり笑う柳井。



ちきしょー、笑い方が珠利ちゃんそっくりだよ。



ってか!ケーキを買ってきたのは俺なんですけど?!



珠利ちゃんしか見てないじゃねーかよ!!



俺の突き刺さるような視線を感じたのか、



「なんだ?。」



って!目がこえーって!!
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