珈琲と花の香りの君
「まぁまぁ、准さん。将来のおとうとになるかもしれないんだから。ね?」
フォローを入れてくれた清水。
「僕には弟はいない。むしろ、弟なんかいらない。」
って!!俺だって、あんたみたいな兄さんなんていらねーよ!!のーさんきゅーだ、のーさんきゅー!!
胸の内の悪態は、晒したりしないぞ。大人なんだ俺!こいつみたいに、大人げなくなんかない!!
深呼吸。深呼吸だ。落ち着け、俺。
「でもさ…、」
その後に続いた清水の言葉で、俺と柳井(ほとんど柳井。)の間の空気が、氷点下まで下がったなんて、清水は知らないだろう…。