珈琲と花の香りの君



はっ…ってか!



『風邪移したら』って!?


ただ単に、風邪を移すなってこと…か?



それとも、『まさかキスでもしようとしたんじゃなかろうね?』って意味なのか?!



…どっちだ…?



慌てて携帯を隅から隅まで点検しだした俺を、



「どうしたんですか?」


不思議そうな顔で眺める珠利ちゃん。



「いや…もしや、盗聴器とか…」



わ!やばい!どんなに嫌いでも相手は珠利ちゃんの兄貴だ!!



慌てて謝ろうとしたら、
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