秘密と家族
そして華秀も眠れない夜を過ごしていた。
真っ暗なリビングで一人……酒を飲み、窓の外の月を見ていた。
スマホが震え、琉梨からメッセージが入る。
『華秀くん、ごめんね。
せっかくの楽しかった夜を、傷つけちゃった…
華秀くんに幸せになってほしいのに、私がいつも傷つけてる。本当にごめんなさい』
「琉梨…」
華秀はすぐ返信した。
『琉梨、まだ起きてるの?』
『華秀くんも?』
『なんか、寝れなくて』
『私も…』
『今回のことも、琉梨は関係ないよ。
元々俺達は、最悪な関係だから。
そうゆう、運命なんだと思う』
『琉雨がね、華秀くんと秀パパは、傷つけ合うことでしか関われないって言ってた』
『確かに、そうだな。
お互い、赦せないことがある。
でもきっとそれは、琉梨にはわからない辛くて苦しいことなんだ。だからもう、そっとしておいてくれ』
そこで琉梨からの返信が途切れた。
“既読”にはなっている。
「ん?寝た?」
そのまま寝たのだろうか?
几帳面な琉梨からは想像できないが、寝たのなら起こさないようにしなければと、スマホをテーブルに置いた。
自分も寝ようと、立ち上がると今度は着信が入った。
「え……!?琉梨!?
━━━━━━━もしもし?」
『華秀くん!?そんなこと言わないで!!』
琉梨の泣き声。
「る、琉梨!?落ち着け!!」
『そんな悲しいこと言わないでよ!
華秀くんが、秀パパとのことをそっとしてほしいのなら、もう…言わない!
でも、華秀くんは一人じゃないからね!
私と琉雨がいるよ!』
「琉梨……ありがとな…」
『私にできることは、何でもするからね!』
琉梨があまりにも純粋で、華秀は窓ガラスに映っている自分が醜く見えてくる。
「じゃあ…琉梨を抱いて眠りたいな」
『え……華秀…くん…?』
「琉梨にしかできないことだよ?
こんな寂しい夜は、琉梨を抱いて眠りたい。
純粋で、真っ白で、綺麗な琉梨を抱いたら……
それだけで、俺は幸せだ…」
『………』
「………なーんてな(笑)冗談だよ!早く眠りな!身体冷えるよ?おやすみ!」
そう言って、華秀は通話を切った。
「何言ってんだ……俺は…」
自嘲気味に呟き、華秀はベッドルームへ向かった。
華秀がベッドに横になり、うとうとし始めた頃━━━━
ピンポーーン!とインターフォンが鳴った。
「あ?誰だよ……!!?」
せっかく眠りにつけそうなのに起こされ、華秀は無視をして布団をかぶった。
それでも更に、インターフォンが鳴り続く。
「あーーー!!もう!!」
華秀は、ドンドンと足音をさせながら玄関に向かい、物凄い勢いでドアを開けた。
「誰だよ!!?今何時だと思ってんだ!!
ぶっ殺す━━━━━る、琉梨!!!?」
そこには……可愛いパジャマにコートをはおり、スマホと財布を持った琉梨が立っていた。
「華秀くんを、抱き締めに来たよ」
真っ暗なリビングで一人……酒を飲み、窓の外の月を見ていた。
スマホが震え、琉梨からメッセージが入る。
『華秀くん、ごめんね。
せっかくの楽しかった夜を、傷つけちゃった…
華秀くんに幸せになってほしいのに、私がいつも傷つけてる。本当にごめんなさい』
「琉梨…」
華秀はすぐ返信した。
『琉梨、まだ起きてるの?』
『華秀くんも?』
『なんか、寝れなくて』
『私も…』
『今回のことも、琉梨は関係ないよ。
元々俺達は、最悪な関係だから。
そうゆう、運命なんだと思う』
『琉雨がね、華秀くんと秀パパは、傷つけ合うことでしか関われないって言ってた』
『確かに、そうだな。
お互い、赦せないことがある。
でもきっとそれは、琉梨にはわからない辛くて苦しいことなんだ。だからもう、そっとしておいてくれ』
そこで琉梨からの返信が途切れた。
“既読”にはなっている。
「ん?寝た?」
そのまま寝たのだろうか?
几帳面な琉梨からは想像できないが、寝たのなら起こさないようにしなければと、スマホをテーブルに置いた。
自分も寝ようと、立ち上がると今度は着信が入った。
「え……!?琉梨!?
━━━━━━━もしもし?」
『華秀くん!?そんなこと言わないで!!』
琉梨の泣き声。
「る、琉梨!?落ち着け!!」
『そんな悲しいこと言わないでよ!
華秀くんが、秀パパとのことをそっとしてほしいのなら、もう…言わない!
でも、華秀くんは一人じゃないからね!
私と琉雨がいるよ!』
「琉梨……ありがとな…」
『私にできることは、何でもするからね!』
琉梨があまりにも純粋で、華秀は窓ガラスに映っている自分が醜く見えてくる。
「じゃあ…琉梨を抱いて眠りたいな」
『え……華秀…くん…?』
「琉梨にしかできないことだよ?
こんな寂しい夜は、琉梨を抱いて眠りたい。
純粋で、真っ白で、綺麗な琉梨を抱いたら……
それだけで、俺は幸せだ…」
『………』
「………なーんてな(笑)冗談だよ!早く眠りな!身体冷えるよ?おやすみ!」
そう言って、華秀は通話を切った。
「何言ってんだ……俺は…」
自嘲気味に呟き、華秀はベッドルームへ向かった。
華秀がベッドに横になり、うとうとし始めた頃━━━━
ピンポーーン!とインターフォンが鳴った。
「あ?誰だよ……!!?」
せっかく眠りにつけそうなのに起こされ、華秀は無視をして布団をかぶった。
それでも更に、インターフォンが鳴り続く。
「あーーー!!もう!!」
華秀は、ドンドンと足音をさせながら玄関に向かい、物凄い勢いでドアを開けた。
「誰だよ!!?今何時だと思ってんだ!!
ぶっ殺す━━━━━る、琉梨!!!?」
そこには……可愛いパジャマにコートをはおり、スマホと財布を持った琉梨が立っていた。
「華秀くんを、抱き締めに来たよ」