秘密と家族
「肺炎をおこしてます」
「そう…ですか……」
「とりあえず、入院しましょう」
「はい…」
病院に着き、琉梨は病室へ移動する。
点滴をうけている、琉梨。
「琉梨…」
梨央と華秀が、琉梨に触れる。
「俺の、娘か……
フフ…可愛いな」
「鼻の形、華秀にそっくりなのよ」
「そうか?」
「えぇ…」
「琉雨に、連絡した?」
「したわよ。一誠達も来る」
「そう…」
「華秀、ありがとう!
連れてきてくれて、助かったわ!」
「ん。いつでも言って?
琉梨の為なら、いいよな?」
「ダメよ」
「なんで?」
「華秀“くん”の手はできる限り借りない。
琉梨を妊娠してるってわかった時に、決めたことなの。貴方を、これ以上…傷つけたくない。
華秀くんには、幸せになってほしい」
突然梨央の表情や雰囲気が、変わる。
“梨央”ではなく“梨央さん”に━━━━━
「……………なんだよ、それ…!」
苦笑いして呟く、華秀。
「華秀くん?」
「親子揃って、同じこと言いやがって……!!!」
ガン!!と音をさせ、華秀が梨央を壁に追い詰めた。
「ちょっ……やめ━━━━━」
「“幸せになってほしい”?
本当にそう思うなら、俺にちょうだい?」
「え?」
「家族」
「え………華秀…」
「三人で暮らそうか?
俺と梨央と、琉梨の三人“家族”で。
どっか遠くへ行こう!」
「は?
冗談やめ━━━━━━」
「だって!!!
……………俺達“本物の家族”だろ?
正真正銘!!血の繋がった!!!」
「華秀……」
「俺はまだ!!!」
「華━━━━」
華秀の顔が、梨央に近づく。
「梨央を愛してるよ」
口唇が、重なった━━━━━━━━
「そう…ですか……」
「とりあえず、入院しましょう」
「はい…」
病院に着き、琉梨は病室へ移動する。
点滴をうけている、琉梨。
「琉梨…」
梨央と華秀が、琉梨に触れる。
「俺の、娘か……
フフ…可愛いな」
「鼻の形、華秀にそっくりなのよ」
「そうか?」
「えぇ…」
「琉雨に、連絡した?」
「したわよ。一誠達も来る」
「そう…」
「華秀、ありがとう!
連れてきてくれて、助かったわ!」
「ん。いつでも言って?
琉梨の為なら、いいよな?」
「ダメよ」
「なんで?」
「華秀“くん”の手はできる限り借りない。
琉梨を妊娠してるってわかった時に、決めたことなの。貴方を、これ以上…傷つけたくない。
華秀くんには、幸せになってほしい」
突然梨央の表情や雰囲気が、変わる。
“梨央”ではなく“梨央さん”に━━━━━
「……………なんだよ、それ…!」
苦笑いして呟く、華秀。
「華秀くん?」
「親子揃って、同じこと言いやがって……!!!」
ガン!!と音をさせ、華秀が梨央を壁に追い詰めた。
「ちょっ……やめ━━━━━」
「“幸せになってほしい”?
本当にそう思うなら、俺にちょうだい?」
「え?」
「家族」
「え………華秀…」
「三人で暮らそうか?
俺と梨央と、琉梨の三人“家族”で。
どっか遠くへ行こう!」
「は?
冗談やめ━━━━━━」
「だって!!!
……………俺達“本物の家族”だろ?
正真正銘!!血の繋がった!!!」
「華秀……」
「俺はまだ!!!」
「華━━━━」
華秀の顔が、梨央に近づく。
「梨央を愛してるよ」
口唇が、重なった━━━━━━━━