秘密と家族
「お前は、俺を受け入れられるのか?
琉梨を傷つける人間は、琉雨が一番許せないだろ?
俺は、琉梨の大切なママを傷つけた人間だ」
「だからって……!」
「あと、琉雨」
「何?」
「俺が竜光組の人間だってことも、みんな知ってる。
知らないのは、琉梨だけだったんだ。
お前が俺のレストランを経営してることも、全部……」
「は?」
「ほら、琉雨。
もう、俺を支えてくんなくていいんだ!
俺を捨てろ、琉雨!!」
華秀が、琉雨を見据えて言い放った。
「……………華秀は、どうしたいの?」
「は?」
「華秀の“本当の”気持ちが知りたい」
「そんなの、決まってる」
「………」
「梨央の傍にいたい」
「華秀…」
「俺は、出逢ったあの日から……梨央しか愛せない」
「俺は、華秀が好きだよ。
いつも、俺や琉梨を守ってくれたヒーローだったから。
親父がなんと言おうと、俺は今まで通り華秀と関わっていたい!
それは、琉梨もだよ!
華秀くんは大切な家族って、琉梨はいつも言ってる。
これからも、俺の……俺達のヒーローでいてよ!」
「ほんっと、ガキだな…琉雨」
フッと笑い、華秀が琉雨を見据える。
「華秀」
「だったら、お前から琉梨を拐ってやろうか?」
「は?」
「華秀!!お前……!」
秀彦が怒りに震える。
「琉梨は、俺の娘だ!
だったら、俺には琉梨をお前から引き離しても許されるよな?
ずーっと、思ってたんだ。
琉梨、どんどん……梨央に似てきてるなぁって!」
「やれるもんなら、やれば?」
琉雨は、冷静に華秀を見据え言う。
「あ?」
「華秀には、できないよ。
琉梨を傷つけることなんて……」
琉雨の綺麗な瞳に、華秀は思わず目をそらした。
「華秀」
「あ?」
秀彦が、華秀に声をかける。
「琉雨と琉梨の傍にいてやれ」
「は?」
「二人が、お前を必要としてる。
だから、いてやれ」
「いいのかよ!?兄貴」
「フッ!久しぶりに“兄貴”なんて言われたな。
僕は、華秀を受け入れられない。
それは一生変わらない。
僕の親友と親友の愛妻を傷つけ、妊娠させた。
でも、琉雨と琉梨がお前を必要とするのなら、もう何も言わない」
「兄貴…」
「華秀、傍にいてよ!
俺達の!」
琉雨が微笑み言った。
「琉梨を頼むよ、華秀」
「一誠。お前まで……」
「琉梨の叔父さんでいてあげて?
華秀“くん”」
梨央も微笑む。
「わかった。梨央“さん”」
華秀が微笑んだ。
琉梨を傷つける人間は、琉雨が一番許せないだろ?
俺は、琉梨の大切なママを傷つけた人間だ」
「だからって……!」
「あと、琉雨」
「何?」
「俺が竜光組の人間だってことも、みんな知ってる。
知らないのは、琉梨だけだったんだ。
お前が俺のレストランを経営してることも、全部……」
「は?」
「ほら、琉雨。
もう、俺を支えてくんなくていいんだ!
俺を捨てろ、琉雨!!」
華秀が、琉雨を見据えて言い放った。
「……………華秀は、どうしたいの?」
「は?」
「華秀の“本当の”気持ちが知りたい」
「そんなの、決まってる」
「………」
「梨央の傍にいたい」
「華秀…」
「俺は、出逢ったあの日から……梨央しか愛せない」
「俺は、華秀が好きだよ。
いつも、俺や琉梨を守ってくれたヒーローだったから。
親父がなんと言おうと、俺は今まで通り華秀と関わっていたい!
それは、琉梨もだよ!
華秀くんは大切な家族って、琉梨はいつも言ってる。
これからも、俺の……俺達のヒーローでいてよ!」
「ほんっと、ガキだな…琉雨」
フッと笑い、華秀が琉雨を見据える。
「華秀」
「だったら、お前から琉梨を拐ってやろうか?」
「は?」
「華秀!!お前……!」
秀彦が怒りに震える。
「琉梨は、俺の娘だ!
だったら、俺には琉梨をお前から引き離しても許されるよな?
ずーっと、思ってたんだ。
琉梨、どんどん……梨央に似てきてるなぁって!」
「やれるもんなら、やれば?」
琉雨は、冷静に華秀を見据え言う。
「あ?」
「華秀には、できないよ。
琉梨を傷つけることなんて……」
琉雨の綺麗な瞳に、華秀は思わず目をそらした。
「華秀」
「あ?」
秀彦が、華秀に声をかける。
「琉雨と琉梨の傍にいてやれ」
「は?」
「二人が、お前を必要としてる。
だから、いてやれ」
「いいのかよ!?兄貴」
「フッ!久しぶりに“兄貴”なんて言われたな。
僕は、華秀を受け入れられない。
それは一生変わらない。
僕の親友と親友の愛妻を傷つけ、妊娠させた。
でも、琉雨と琉梨がお前を必要とするのなら、もう何も言わない」
「兄貴…」
「華秀、傍にいてよ!
俺達の!」
琉雨が微笑み言った。
「琉梨を頼むよ、華秀」
「一誠。お前まで……」
「琉梨の叔父さんでいてあげて?
華秀“くん”」
梨央も微笑む。
「わかった。梨央“さん”」
華秀が微笑んだ。