秘密と家族
エピローグ
「琉梨」
「何、華秀くん」
「大丈夫だ。
琉梨から、パパとママを奪ったりしない」
「うん」
「琉梨は俺の……」
「華秀くん?」
「大切な宝物。
琉雨と琉梨は、俺の大切な甥と姪だ!」
「うん!」
華秀の真っ直ぐな瞳に、琉梨は微笑み返した。
━━━━━━━━━━━━━━━━━
「じゃあ、琉梨行ってくるね」
「うん…
琉雨、ギュってして?」
そして、またいつもの日常に戻った一行。
琉梨がいつものように、玄関先で寂しそうに両手を広げる。
「うん、俺もそう言おうと思ってた」
そう言って、琉雨が包み込むように抱き締める。
「よし!
私も、パート頑張るね!」
「ん。じゃあね!」
頭をポンポンと撫で、琉雨が出ていった。
相変わらず琉雨は華秀のレストランを経営し、琉梨は真実を知らない。
秀彦と華秀も、関係修復は不可能だが前よりは穏やかになっている。
秀彦と雨里夫婦・一誠と梨央夫婦も相変わらず仲良く幸せに過ごし、身内として幸せに暮らしている。
そして華秀も、一生……梨央を愛し続けるだろう。
家族だからって、全てわかり合えているとは限らない。
人は、少なからず“秘密”を抱えて生きている。
だからこそ、関係が上手くいくこともあるのだ。
「みんな、一人じゃないよ!」
終
「何、華秀くん」
「大丈夫だ。
琉梨から、パパとママを奪ったりしない」
「うん」
「琉梨は俺の……」
「華秀くん?」
「大切な宝物。
琉雨と琉梨は、俺の大切な甥と姪だ!」
「うん!」
華秀の真っ直ぐな瞳に、琉梨は微笑み返した。
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「じゃあ、琉梨行ってくるね」
「うん…
琉雨、ギュってして?」
そして、またいつもの日常に戻った一行。
琉梨がいつものように、玄関先で寂しそうに両手を広げる。
「うん、俺もそう言おうと思ってた」
そう言って、琉雨が包み込むように抱き締める。
「よし!
私も、パート頑張るね!」
「ん。じゃあね!」
頭をポンポンと撫で、琉雨が出ていった。
相変わらず琉雨は華秀のレストランを経営し、琉梨は真実を知らない。
秀彦と華秀も、関係修復は不可能だが前よりは穏やかになっている。
秀彦と雨里夫婦・一誠と梨央夫婦も相変わらず仲良く幸せに過ごし、身内として幸せに暮らしている。
そして華秀も、一生……梨央を愛し続けるだろう。
家族だからって、全てわかり合えているとは限らない。
人は、少なからず“秘密”を抱えて生きている。
だからこそ、関係が上手くいくこともあるのだ。
「みんな、一人じゃないよ!」
終