【完結】余計な愛はいらない。


【玲音、話があるんだけど】

 そうラインを送ったけど、その日は返事が返って来なかった。

「玲音……」

 玲音はきっと今頃、奥さんと子供と幸せな時間を過ごしているのだろうな……。
 わたしはその中に入ることは出来ない。だからこそ、終わりにしないと……。

【いつものホテルで待ってる】 

 そしてラインの返事が来たのは、その2日後の木曜日だった。

【分かった】

【仕事終わったら連絡する】

 玲音からのラインは、その一言だけだった。


✱ ✱ ✱

  
「玲音……キスしたい」

 そして仕事を終えた夜19時、わたしはいつものホテルにいた。 ホテルの部屋のベッドで、玲音はわたしを押し倒している。

「……分かった」

 玲音にキスをしたいと訴えると、玲音は少し乱暴に口付けてくる。

「んっ……れおっ……」

 玲音に激しくキスをされると、わたしの体は疼いていく。 激しい欲望に欲情してしまい、理性を失っていく。

「杏実……もう脱がせるけど、いいよな」

「え、あっ……っ」 

有無を言わさず、玲音はわたしの着ていた服を少し乱暴に脱がせていく。
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