【完結】余計な愛はいらない。
これが最後、これが最後と言い聞かせて、わたしは玲音に全てを委ねる。
「杏実、もう濡れてる」
「玲音、早く抱いてっ……」
わたしは玲音が服をベッドの下に脱ぎ捨てると、その瞬間に玲音の体を引き寄せた。
「そんな急かすなって」
そう言いながら、玲音はわたしの胸を乱暴に揉んでいく。
「あっ……玲音、早くっ……」
早く玲音がほしい。早く玲音のその体に抱かれたい。
玲音の欲情したその欲望を、早く受け入れたい。体が疼いて仕方ない。
「あんっ……」
「っ、杏実……」
玲音はわたしの中を遠慮なく、そして力強く動き回る。
そして沈んだそのベッドのシーツが、だんだんと激しく揺れ動いていく。
「れおっ、気持ちいい……っ」
玲音の体にはやっぱり敵わない。わたしは玲音の体の虜になってしまっている。
玲音の中は本当に気持ちよくて、何度も何度も意識を手放してしまう。
「あっ、玲音っ……」
「っ……そんな締め付けんな、杏実……」
玲音を好きな気持ちが溢れてしまって、力強く抱きしめてしまう。
玲音もその背中に手を回し、ぎゅっと抱きしめてくる。