嘘が溶かした最後の純情
藍side


スタジオに着くといつものように衣装に着替えてメイク室に向かう。

その足取りはぴょんぴょんと軽い。


______ガチャ


「はよーございます〜」

萩斗「おはようございますー」



三井「おはようございます!!」


秋元「二人ともおはよう
萩斗くんは相変わらず朝弱いわねぇ」


浮き足立てながらメイク室に入ると俺たちのヘアメイク担当してくれてる秋元さんとその弟子の三井さんが出迎えてくれた。



萩斗「ねぇそれもう4回くらい聞いたんだけど。」

秋元「まぁまぁそう膨れてないでここ座って?」


拗ねる萩斗は秋元さんに宥められてる。


『今日も朝からお疲れ様です』

秋元「なにいってんの、仕事はこれからです!」

「はーいお願いします」


秋元「私萩斗くんのメイクやっちゃうから、梨沙ちゃん藍くん先にお願いね」


三井「は、はい!!」


ふふっ、お返事かぁいーなぁ。

緊張しながらてくてくこっちにやってきた三井さん


三井「香澄さん、髪型どうしますか、?髪、結構伸びてきたのでくくっちゃいます?」


「うーんどうしよっかなぁ三井さんはどう思う?」



鏡越しに目線が交わるとぷいっと逸らされる。


うわ、なぁにそれ!!

藍くんちょっと傷ついたー!!


三井「今日のイメージ的にもハーフアップは全然ありだと思います」


机の上の櫛を取ろうと手を伸ばした彼女の手を掴んで、ぐいっと引っ張った。



三井「か、かすみさん、?」


「梨沙ちゃん、朝ごはんありがとうね。サンドイッチちょーうまかった。」


朝よく起きれたね?昨日遅かったのに。お礼ついでに耳元でそう囁くとみるみる顔が赤くなる梨沙ちゃん。


んひひ笑



固まってる梨沙ちゃんにハーフアップでお願いしまぁーす。なんて手を離すと、はっ!っと慌てて仕事に戻った。



三井「らんくん、仕事場でそうゆう話は…ちょっと、」

手を動かしながら小声で話す梨沙が可愛くて余計いじめたくなる。

「そうゆう話って〜?」


三井「いや、それは、その、、…やっぱいい、、」


佐久間「だぁー梨沙かぁいすぎ」


三井「っ、!!らんく「香澄。」



「こら。ここでは香澄さんでしょ?」



三井「…っ!!そっちが先に、!」


「んはは、ごめん笑」



三井「もお、できました!」


「お?手の込んでんねぇ。めっちゃ気に入った!
三井さんありがとう」


昨夜ぶりの梨沙との時間はあっという間で、
頑張ってね!なんて魔法の一言もらって次の奴に交代するためメイク室を後にした。

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