嘘が溶かした最後の純情
藍side
萩斗「お前、彼女に会えたからってあからさまににやけすぎ。」
楽屋に戻る途中萩斗がうざそうな顔で俺を見る。
『ばぁか。んなことねぇーって。』
萩斗にはあー言ったけど、正直顔はにやけてると思う。
大切な彼女に
大切なメンバー。
大好きなお仕事。
いつもと変わらない日常。
幸せってこう言うことだと思う…。
あぁ、今日も今日とて俺は幸せだなぁ…。
この日常がこれからもずっと続くんだと思ってた。
______ドンっ、!
そう…"君"に出会うまでは。
『っ、たぁ、!』
「うおっ、!」
猛ダッシュで走ってきた女の子と肩がぶつかってお互いにぼんっと吹っ飛んだ。
あ、手すり剥いた…苦笑
『どこ見て歩いてんのよ!!』
萩斗「…は?お前が藍にぶつかったんだろ、お前が謝れよ。」
『なんで私が!!』
萩斗「なんでじゃねーよ。藍怪我してんだろ!謝れ!」
「まぁまぁ萩斗。別にいいから」
怖いぐらい睨みを効かせてる萩斗にも一切動じない。
この人相の奴に睨まれて怖くないなんて…こんな子珍しいな。
目の前の女の子に手を伸ばした。
「怪我とかしてない?立てますか?」
彼女が顔を上げると交わった視線。
次の瞬間。
『……っ』
綺麗な顔立ちをしている彼女は途端に目が溢れそうなぐらい目を見開いた。
そして俺の手を取って立ち上がると、
「…!?」
そのまま勢いよく腕を引かれ彼女は俺の胸の中へ
そしてギュッと俺に抱きつくと、
俺のことを"らんくん"そう呼んだ。
葵「藍何かあっ____は?」
璃翔「え、浮気現場?やば」
桃哉「らんくんなにやってんの…?」
葵「えーっと?藍これはどう言う状況?」
萩斗の叫び声を心配して楽屋から出てきたメンバー達が、この状況の説明を求めるけど、
「んー俺にもわかんない、」
なにこれ?
逆に教えてほしいぐらいだよ。
葵「萩斗は?」
萩斗「いや、俺もわからん。この女が藍にぶつかって藍が怪我して、んで、なんかこの状況。」
桃哉「藍くん怪我したの!?」
「ん?へーきよ?ちょい手すり剥いただけ」
心配して近寄ってくる桃哉の頭をポンポン撫でた。
「あの、すみません。とりあえず離れてもらえますー?」
この状況を打破するため、纏わりつく腕を解いて彼女の肩を軽く押す。
体を離すと正面からちゃんと見る彼女は驚くほど美人で、
俺を見つめる瞳はどこか儚く切なかった。
『…らんくん、』
彼女は少しだけ背伸びをすると、
「っん、!?」
ふっくらした唇を俺に押し付けた。
萩斗「お前、彼女に会えたからってあからさまににやけすぎ。」
楽屋に戻る途中萩斗がうざそうな顔で俺を見る。
『ばぁか。んなことねぇーって。』
萩斗にはあー言ったけど、正直顔はにやけてると思う。
大切な彼女に
大切なメンバー。
大好きなお仕事。
いつもと変わらない日常。
幸せってこう言うことだと思う…。
あぁ、今日も今日とて俺は幸せだなぁ…。
この日常がこれからもずっと続くんだと思ってた。
______ドンっ、!
そう…"君"に出会うまでは。
『っ、たぁ、!』
「うおっ、!」
猛ダッシュで走ってきた女の子と肩がぶつかってお互いにぼんっと吹っ飛んだ。
あ、手すり剥いた…苦笑
『どこ見て歩いてんのよ!!』
萩斗「…は?お前が藍にぶつかったんだろ、お前が謝れよ。」
『なんで私が!!』
萩斗「なんでじゃねーよ。藍怪我してんだろ!謝れ!」
「まぁまぁ萩斗。別にいいから」
怖いぐらい睨みを効かせてる萩斗にも一切動じない。
この人相の奴に睨まれて怖くないなんて…こんな子珍しいな。
目の前の女の子に手を伸ばした。
「怪我とかしてない?立てますか?」
彼女が顔を上げると交わった視線。
次の瞬間。
『……っ』
綺麗な顔立ちをしている彼女は途端に目が溢れそうなぐらい目を見開いた。
そして俺の手を取って立ち上がると、
「…!?」
そのまま勢いよく腕を引かれ彼女は俺の胸の中へ
そしてギュッと俺に抱きつくと、
俺のことを"らんくん"そう呼んだ。
葵「藍何かあっ____は?」
璃翔「え、浮気現場?やば」
桃哉「らんくんなにやってんの…?」
葵「えーっと?藍これはどう言う状況?」
萩斗の叫び声を心配して楽屋から出てきたメンバー達が、この状況の説明を求めるけど、
「んー俺にもわかんない、」
なにこれ?
逆に教えてほしいぐらいだよ。
葵「萩斗は?」
萩斗「いや、俺もわからん。この女が藍にぶつかって藍が怪我して、んで、なんかこの状況。」
桃哉「藍くん怪我したの!?」
「ん?へーきよ?ちょい手すり剥いただけ」
心配して近寄ってくる桃哉の頭をポンポン撫でた。
「あの、すみません。とりあえず離れてもらえますー?」
この状況を打破するため、纏わりつく腕を解いて彼女の肩を軽く押す。
体を離すと正面からちゃんと見る彼女は驚くほど美人で、
俺を見つめる瞳はどこか儚く切なかった。
『…らんくん、』
彼女は少しだけ背伸びをすると、
「っん、!?」
ふっくらした唇を俺に押し付けた。