ひまわりが枯れるとき、ライオンは…
檜山さんは用事があるらしく、先に帰った。



「檜山さんに全部話したのかと思った。」

『…また、六花に嘘ついちゃった。』

「でも、檜山さん嬉しそうだったよね。高野さんに会えて。」

『私も久々に六花に会えてすごく嬉しかったし、楽しかった。』

「高野さん、なんか今日元気だよね。」 

『そうかな。六花のおかげかも。』

「…そうかもね。」

『そういえば、期末試験どうだった?』 

「急だな。」

『いいでしょ。ね、教えて。』

「……英語は、学年で1番だったよ。」

『さすが、お兄ちゃんの生徒だ。』

「正直、テストが返されたときは嬉しかったよ。」

『そのテスト、お兄ちゃんに見せてあげてよ。』

「…え。」

『私も一緒に行くから。お兄ちゃん、絶対喜ぶよ。』

「…そうだといいな。」

『絶対そうだよ。』

高野さんにそう言われると、本当にそんな気がしてものすごく安心する。

「…うん。」
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