ひまわりが枯れるとき、ライオンは…
『お待たせ、買えたよ。』
「よかったね。」
『お腹すいたね。獅子谷くん食べたいものある?』
「いや、特に。」
『じゃあ、私が食べたいものでいい?串カツ食べたいんだよね。』
「いいよ…買った服重くない?持とうか?」
『大丈夫だよ。自分でもてるよ。』
「俺手ぶらだし待つよ。他にもなんか見るんでしょ?身軽な方がいいって。」
『じゃあ、お言葉に甘えて。』
「うん。じゃあ、行こうか。」
俺は、初めての串カツに少しワクワクしていた。
「いらっしゃいませ〜お客様2名様でしょうか?」
「はい。」
「お席ご案内いたしま〜す。」
『ちょうど入れてよかったね。ここ人気だから待たなきゃいけないかと思った。』
「そうなんだ。ラッキーだったね。」
『獅子谷くん何にする?』
「串カツ初めてだからな…高野さんおすすめのやつで。」
『了解!』
「失礼しま〜す。おしぼりでございます。ご注文お決まりになりましたら、こちらのボタンを押してお知らせください。」
『あ、もう注文していいですか?』
「はい!お伺いいたします。」
『この、串カツセットを2人前お願いします。』
「はい!かしこまりました。失礼します。」
しばらく待つと、串に刺さった食材が運ばれてきた。
お肉、魚介、きのこ、野菜、どれも美味しそうだ。
『揚げよ。揚げよ。』
「うん。」
俺は、思ったよりも綺麗に串カツを揚げることができた。
『美味しそう!いただきます。』
「いただきます。」
サクッ
『う〜ん!おいひい〜。』
「うん、美味しい。」
『自分で揚げて食べるのって楽しいよね。あと、余計に美味しく感じる気がする。』
「ちょっとわかるかも。」
『まあ、絶対プロの人が揚げたやつの方が美味しいんだろうけどね。笑』
「それも、わかる。笑」
「あれ?高野じゃん?やっほ。」
「何してんの?こんなところで。」
若い男2人組が、高野さんに話しかけてきた。
誰だろう…どこかでみたことある気が…。
『齊藤くん、林くん、奇遇だね。見ての通り、串カツを堪能してるんだよ。』
あ、同じクラスの人だ。
「そっか、なんか…珍しい組み合わせだな。」
「え、もしかしてだけど、2人、付き合ってる感じ?」
「絶対ないから!」
「「…だよな!」」
「当たり前じゃん。」
「おお、そうだよな。邪魔して悪かった。俺たち行くわ。」
「じゃあな、高野。また学校で。」
『うん、またね。』
まずい、また学校で噂される。
高野さんが、誤解される。
『休日だし、やっぱり会うね。同級生。』
「…ごめん。」
『え、なんで謝るの?』
「俺のせいで、また、高野さんなんか言われちゃうよね。」
『私、全然気にしないんだけど?』
「でもさ、よくないこと言われるだろうし。」
『言いたいやつには言わせておけばいいんだよ。』
「それでも…ダメだよ。高野さんいい人なんだから。」
『私…獅子谷くんいい人だと思うよ。』
「俺は、全然いい人なんかじゃないよ。」
『ねぇ、どうしてそんなこと言うの?』
「聞いてるでしょ?俺の中学の頃の話。」
『聞いてるけど…それ、噂だし…。』
「噂じゃないよ。」
『え?』
「全部、事実だよ。」
すべて話して嫌われよう。
そう思った。
「よかったね。」
『お腹すいたね。獅子谷くん食べたいものある?』
「いや、特に。」
『じゃあ、私が食べたいものでいい?串カツ食べたいんだよね。』
「いいよ…買った服重くない?持とうか?」
『大丈夫だよ。自分でもてるよ。』
「俺手ぶらだし待つよ。他にもなんか見るんでしょ?身軽な方がいいって。」
『じゃあ、お言葉に甘えて。』
「うん。じゃあ、行こうか。」
俺は、初めての串カツに少しワクワクしていた。
「いらっしゃいませ〜お客様2名様でしょうか?」
「はい。」
「お席ご案内いたしま〜す。」
『ちょうど入れてよかったね。ここ人気だから待たなきゃいけないかと思った。』
「そうなんだ。ラッキーだったね。」
『獅子谷くん何にする?』
「串カツ初めてだからな…高野さんおすすめのやつで。」
『了解!』
「失礼しま〜す。おしぼりでございます。ご注文お決まりになりましたら、こちらのボタンを押してお知らせください。」
『あ、もう注文していいですか?』
「はい!お伺いいたします。」
『この、串カツセットを2人前お願いします。』
「はい!かしこまりました。失礼します。」
しばらく待つと、串に刺さった食材が運ばれてきた。
お肉、魚介、きのこ、野菜、どれも美味しそうだ。
『揚げよ。揚げよ。』
「うん。」
俺は、思ったよりも綺麗に串カツを揚げることができた。
『美味しそう!いただきます。』
「いただきます。」
サクッ
『う〜ん!おいひい〜。』
「うん、美味しい。」
『自分で揚げて食べるのって楽しいよね。あと、余計に美味しく感じる気がする。』
「ちょっとわかるかも。」
『まあ、絶対プロの人が揚げたやつの方が美味しいんだろうけどね。笑』
「それも、わかる。笑」
「あれ?高野じゃん?やっほ。」
「何してんの?こんなところで。」
若い男2人組が、高野さんに話しかけてきた。
誰だろう…どこかでみたことある気が…。
『齊藤くん、林くん、奇遇だね。見ての通り、串カツを堪能してるんだよ。』
あ、同じクラスの人だ。
「そっか、なんか…珍しい組み合わせだな。」
「え、もしかしてだけど、2人、付き合ってる感じ?」
「絶対ないから!」
「「…だよな!」」
「当たり前じゃん。」
「おお、そうだよな。邪魔して悪かった。俺たち行くわ。」
「じゃあな、高野。また学校で。」
『うん、またね。』
まずい、また学校で噂される。
高野さんが、誤解される。
『休日だし、やっぱり会うね。同級生。』
「…ごめん。」
『え、なんで謝るの?』
「俺のせいで、また、高野さんなんか言われちゃうよね。」
『私、全然気にしないんだけど?』
「でもさ、よくないこと言われるだろうし。」
『言いたいやつには言わせておけばいいんだよ。』
「それでも…ダメだよ。高野さんいい人なんだから。」
『私…獅子谷くんいい人だと思うよ。』
「俺は、全然いい人なんかじゃないよ。」
『ねぇ、どうしてそんなこと言うの?』
「聞いてるでしょ?俺の中学の頃の話。」
『聞いてるけど…それ、噂だし…。』
「噂じゃないよ。」
『え?』
「全部、事実だよ。」
すべて話して嫌われよう。
そう思った。