ひまわりが枯れるとき、ライオンは…
荷物をとりに教室に戻ると、高野さんがいた。
『獅子谷くん!』
「高野さん、なんでいるの?みんなもう帰ったでしょ。」
『獅子谷くんのこと待ってたんだよ。』
「…そうなんだ。」
『先生に呼び出されたんでしょ?なんか、悪いことしたの?笑』
「何にもしてないよ。」
『ですよね。笑 でも、ならなんで?』
「あの、学生が学生に教える制度あるじゃん?それで、教える側やってくれないかって。」
『獅子谷くん頭いいの?』
「え?」
『いや、その、悪そうに見えるって意味じゃないよ?』
「いいよ、フォローしなくて。勉強してるようには見えないだろうし、前はそんなにしてなかったし。」
『そうなんだ。何教えるの?』
「英語。」
『英語?!すごい、得意なんだ?!英語難しいのに…私はちょっと苦手だよ。』
「中学の時、登校禁止になったって話したよね?その期間中に会った人がいて、その人が教えてくれて…。」
『そっか。じゃあ、その人、恩師だね。』
「うん、すごくいい人だったよ。」
『私もお兄ちゃんによく英語教わったな。受験前とか。』
「お兄さん?」
『うん。私のお兄ちゃん英語得意なの。ペラペラだよ。』
「それは、すごいね。」
『獅子谷くんは話せるの?』
「いや、ペラペラではない。」
『話せなくはないってことか。すごいね。』
「本当に、全然だから。えっと、高野さんなんで俺のこと待ってたの?」
『連絡先教えてもらおうと思って。』
「…交換してなかったっけ?」
『してないよ。ほぼ毎日学校で会うし、いつも口約束だったから。』
「そっか。」
『夏休みだと毎日会うわけにいかないでしょ?でも、私は連絡取りたいから…いいすか?』
「いいよ。」
このあと、俺は高野さんと連絡先を交換して、途中まで一緒に帰った。
明日から、夏休みが始まる。
『獅子谷くん!』
「高野さん、なんでいるの?みんなもう帰ったでしょ。」
『獅子谷くんのこと待ってたんだよ。』
「…そうなんだ。」
『先生に呼び出されたんでしょ?なんか、悪いことしたの?笑』
「何にもしてないよ。」
『ですよね。笑 でも、ならなんで?』
「あの、学生が学生に教える制度あるじゃん?それで、教える側やってくれないかって。」
『獅子谷くん頭いいの?』
「え?」
『いや、その、悪そうに見えるって意味じゃないよ?』
「いいよ、フォローしなくて。勉強してるようには見えないだろうし、前はそんなにしてなかったし。」
『そうなんだ。何教えるの?』
「英語。」
『英語?!すごい、得意なんだ?!英語難しいのに…私はちょっと苦手だよ。』
「中学の時、登校禁止になったって話したよね?その期間中に会った人がいて、その人が教えてくれて…。」
『そっか。じゃあ、その人、恩師だね。』
「うん、すごくいい人だったよ。」
『私もお兄ちゃんによく英語教わったな。受験前とか。』
「お兄さん?」
『うん。私のお兄ちゃん英語得意なの。ペラペラだよ。』
「それは、すごいね。」
『獅子谷くんは話せるの?』
「いや、ペラペラではない。」
『話せなくはないってことか。すごいね。』
「本当に、全然だから。えっと、高野さんなんで俺のこと待ってたの?」
『連絡先教えてもらおうと思って。』
「…交換してなかったっけ?」
『してないよ。ほぼ毎日学校で会うし、いつも口約束だったから。』
「そっか。」
『夏休みだと毎日会うわけにいかないでしょ?でも、私は連絡取りたいから…いいすか?』
「いいよ。」
このあと、俺は高野さんと連絡先を交換して、途中まで一緒に帰った。
明日から、夏休みが始まる。