ひまわりが枯れるとき、ライオンは…
夏休み、ひまわりとライオンは…
「へい!醤油ラーメンとチャーシュー麺、お待ち!!」
「あざす!」
「ありがとうございます。」
海人とボウリングをして、ラーメン屋にきた。
やばい、ずっと、泊まりのことが頭から離れない。
「優、腹空いてない?」
「普通にすいてるけど、どうして?」
「なんか、浮かない顔してるから。ボウリングの時からずっと。」
「まじ?ごめん。」
「てか、早く食べないと麺伸びちゃうよな?いただきます!」
「いただきます。」
泊まりって、高野さんの冗談だろうか?
そうならいいけど、もし本当ならじいちゃんになんて言おう…。
やましいことは決してないけど、なんだか言いにくい…。
「ぅんまっ!」
「う、うん。美味しいね。」
「それで、優どうした?」
「ん?」
「なんかあったんだろ?相談ならのるぜ。」
…海人になら、頼めるかも。
「海人、頼みがあるんだけど…いい?」
「おう。どした?」
「俺、明日からちょっと出かけるんだけど、その、じいちゃんに海人の家に泊まるって言っていいかな?」
「そんなこと?全然いいよ!」
「ありがとう。助かる。」
よかった、これでじいちゃんに心配かけないで済む。
「お家の人にそんな嘘つくって…優まさか、女子と泊まりか?」
「ゔっ。」
海人からの指摘に、俺はラーメンを喉に詰まらせた。
「大丈夫か?おい、これ水、水!」
「…ん、あ、ありがとう。」
「優。」
「な、何?」
「図星だろ?」
「お願い。それ以上聞かないで。」
「おまえ、結構やるんだな。」
「何言っての?!ちがうから!」
「いいなー。俺も女子とお泊まりしてぇー。」
「大きい声出さないでよ!変な目で見られるから。」
しょうもないやりとりを繰り返したのち、ラーメンを完食して、俺たちは店を出た。
「海人、このこと誰にも言わないでよ?」
「わかってるって、帰ってきたら話聞かせろよな。」
「まぁ、気が向いたら…。」
友達とこんな風に遊ぶのはすごく久しぶりだった。
楽しかった。
海人と出会ってから楽しいことが増えた。
楽しすぎて…この時の俺は忘れてた。
死ぬことを。
「あざす!」
「ありがとうございます。」
海人とボウリングをして、ラーメン屋にきた。
やばい、ずっと、泊まりのことが頭から離れない。
「優、腹空いてない?」
「普通にすいてるけど、どうして?」
「なんか、浮かない顔してるから。ボウリングの時からずっと。」
「まじ?ごめん。」
「てか、早く食べないと麺伸びちゃうよな?いただきます!」
「いただきます。」
泊まりって、高野さんの冗談だろうか?
そうならいいけど、もし本当ならじいちゃんになんて言おう…。
やましいことは決してないけど、なんだか言いにくい…。
「ぅんまっ!」
「う、うん。美味しいね。」
「それで、優どうした?」
「ん?」
「なんかあったんだろ?相談ならのるぜ。」
…海人になら、頼めるかも。
「海人、頼みがあるんだけど…いい?」
「おう。どした?」
「俺、明日からちょっと出かけるんだけど、その、じいちゃんに海人の家に泊まるって言っていいかな?」
「そんなこと?全然いいよ!」
「ありがとう。助かる。」
よかった、これでじいちゃんに心配かけないで済む。
「お家の人にそんな嘘つくって…優まさか、女子と泊まりか?」
「ゔっ。」
海人からの指摘に、俺はラーメンを喉に詰まらせた。
「大丈夫か?おい、これ水、水!」
「…ん、あ、ありがとう。」
「優。」
「な、何?」
「図星だろ?」
「お願い。それ以上聞かないで。」
「おまえ、結構やるんだな。」
「何言っての?!ちがうから!」
「いいなー。俺も女子とお泊まりしてぇー。」
「大きい声出さないでよ!変な目で見られるから。」
しょうもないやりとりを繰り返したのち、ラーメンを完食して、俺たちは店を出た。
「海人、このこと誰にも言わないでよ?」
「わかってるって、帰ってきたら話聞かせろよな。」
「まぁ、気が向いたら…。」
友達とこんな風に遊ぶのはすごく久しぶりだった。
楽しかった。
海人と出会ってから楽しいことが増えた。
楽しすぎて…この時の俺は忘れてた。
死ぬことを。