ひまわりが枯れるとき、ライオンは…
夏祭りの夜、ひまわりは…
「陽葵李?!足どうしたの?」

『あ、おはよう六花。ちょっと、折れちゃったんだ。』

「大丈夫?痛くないの?」

『大丈夫、大丈夫。迷惑かけちゃうかもしれないけど、今まで通りよろしくお願いします。』

「なんでも言ってね。助けるから。」 

『ありがとう、六花。やっぱり六花は心強いな。』

「何言ってるの。困ってるときは助け合うなんて当たり前でしょ。私たち親友なんだから。」

『そうだね。』

夏休み明け登校初日。

多くの生徒が高野さんが車椅子になったことに驚いていた。

高野さんは1人1人に、骨折だと説明していた。

『おはよう、獅子谷くん。』

「おはよう。」

『休み明けテストどう?自信ある?』

「海人と一通り勉強はしたけど、まあ、普通かな。」

『私、そんなに勉強できなかったな。不安だよ。』

「これ、そんなに成績に影響ないらしいし、大丈夫だよ。」

『そうだよね。実力を知るためのテストって思っておこう!』

「それがいい。」

『中村くんの家庭教師のバイトまだやってたんだね。』

「いや、それは休み中のテストまで。今は普通にと、友達として一緒に勉強してるだけ。」

『今度、私も混ぜてもらおうかな。』

「男2人とでも嫌じゃないなら。」

『あー、ちょっとバランス悪いか。そしたら六花も誘うよ。』

「え、それはちょっー。」

『じゃあ、お互いテスト頑張ろうね。』

そう言って、高野さんは行ってしまった。

車椅子の操作が上手になっていた。
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