ひまわりが枯れるとき、ライオンは…
『なんで…そんなこと言うの?』

「高野さん、ストッキング履いてるでしょ?倒れたからかもだけど、破けてて…その…。」

『…。』

「見ちゃったんだ…脚が黄色に変色してるの。」

『そうなんだ…。』

「ネットニュースで見たことあるんだ。海外の子が珍しい病気になって、その病気のの治療法はまだ見つかってなくて…。」

『…。』

「その子は可能性に賭けて脚を切断したんだ。切断する前の脚の画像が載ってて…高野さんの脚と同じ色してたんだ。」

『…。』

「呼吸困難で倒れるとか、そういう症状もあるらしくて…これしか共通点ないけど、そうなんじゃないかって…違ったらごめん。」

『違くないよ。』

「…まじか。」

『まじです。その海外の子の切断がうまくいったら、私も脚切る予定だったんだ。』

「…。」

『それに…。』

高野さんは顔を近づけてきた。

『もう一つの方も正解。私、獅子谷くんのこと全然好きじゃないんだ。むしろ…嫌い。』
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