ひまわりが枯れるとき、ライオンは…
その後も、ヨーヨー釣りで対決したり、美味しいもの食べたり、もう1回射的をやったりと俺たちは花火大会を満喫していた。

日下くんと神木くんともだいぶ打ち解けた。

偏見を持っていたことを謝られた。

「獅子谷くんが、噂とは違くやつだってよくわかったよ。海人が言った通りだ。」

「僕も、全然イメージと違っていい人すぎてびっくりした。」

「だろ?優はいいやつなんだよ。」

「俺、これから獅子谷と仲良くしたい。呼び捨てにしていい?俺のことは累でいいから。」

「僕も仲良くしたい。優ってよんでいい?僕のことは英ニでいいから」

「うん。よろしく。」

俺に友達が2人増えた。

高野さんが言ってた通りだった。



あ。



俺は高野さんのお使いを忘れていた。



みんなと出店を回るのが楽し過ぎたんだ。

「海人、俺ちょっと買ってきたいものあるから行ってくる。全然待ってなくていいから。」

「おっけ。移動するようなら連絡するわ。」

「わかった。」

俺は1人、お面屋に向かった。
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