ひまわりが枯れるとき、ライオンは…
「えっと、面会で高野陽葵李さんなんですけど…。」
「少々、お待ちください。」
病院の受付で、番号を聞き高野さんの病室に向かった。
「高野さん…獅子谷です。入っていい?」
『獅子谷くん?! どうぞ。』
「失礼します。」
『獅子谷くん…なんで?花火は?』
「ん?ちゃんと行ってきたよ。そうだ、はいこれ。」
俺は高野さんにお面と綿飴とりんご飴を渡した。
『あ、ありがとう…おまけ付きだ。』
「いや、それはその、好きなものとか分からなかったから、適当に買っちゃっただけで…いらなかったらいいから。」
『獅子谷くん、綿飴とりんご飴どっち好き?』
「え…綿飴?」
『お! 私はりんご飴派なんだ。ちょうどいいね。はい、どうぞ。』
そう言って、高野さんは綿飴を渡してきた。
「でも、これは高野さんにー。」
『一緒に食べた方が美味しいでしょ? あと私、2つも食べられないし。』
「…じゃあ、いただきます。」
『いただきます。 ん〜おいひい。』
「甘いな。」
『やっぱり少し食べたいな。ちょっとちょうだい。』
高野さんに綿飴をひとつまみとられた。
『獅子谷くん、りんご飴いる?』
「な、何言ってるの高野さんっ?!」
『ごめんごめん、冗談です。』
高野さんにからかわれた。
「陽葵李ちゃん、入るよー?」
『はーい。』
若い女性の看護師さんが入ってきた。
「はじめまして、看護師の小山真美子(こやま まみこ)です。えっと、陽葵李ちゃんの彼氏さん?」
「?!……違います。」
驚いて返事が遅れてしまった。
『お友達の獅子谷優くんです。』
「あら、ごめんなさい勘違いして。陽葵里ちゃんのことだから彼氏さんかなって思って。」
『私、彼氏いないですよ?そう言いませんでしたっけ?』
「隠されたかなって思ったの。」
『そんなことしないですよ。私、真美子さんのこと信頼してるんで。』
「そういってくれて、うれしいよ。」
看護師の小山さんと高野さんはかなり仲が良さそうだった。
「あ、獅子谷くんだっけ?ここの屋上から花火見えるけど陽葵李ちゃんと見てく?」
……え。
「少々、お待ちください。」
病院の受付で、番号を聞き高野さんの病室に向かった。
「高野さん…獅子谷です。入っていい?」
『獅子谷くん?! どうぞ。』
「失礼します。」
『獅子谷くん…なんで?花火は?』
「ん?ちゃんと行ってきたよ。そうだ、はいこれ。」
俺は高野さんにお面と綿飴とりんご飴を渡した。
『あ、ありがとう…おまけ付きだ。』
「いや、それはその、好きなものとか分からなかったから、適当に買っちゃっただけで…いらなかったらいいから。」
『獅子谷くん、綿飴とりんご飴どっち好き?』
「え…綿飴?」
『お! 私はりんご飴派なんだ。ちょうどいいね。はい、どうぞ。』
そう言って、高野さんは綿飴を渡してきた。
「でも、これは高野さんにー。」
『一緒に食べた方が美味しいでしょ? あと私、2つも食べられないし。』
「…じゃあ、いただきます。」
『いただきます。 ん〜おいひい。』
「甘いな。」
『やっぱり少し食べたいな。ちょっとちょうだい。』
高野さんに綿飴をひとつまみとられた。
『獅子谷くん、りんご飴いる?』
「な、何言ってるの高野さんっ?!」
『ごめんごめん、冗談です。』
高野さんにからかわれた。
「陽葵李ちゃん、入るよー?」
『はーい。』
若い女性の看護師さんが入ってきた。
「はじめまして、看護師の小山真美子(こやま まみこ)です。えっと、陽葵李ちゃんの彼氏さん?」
「?!……違います。」
驚いて返事が遅れてしまった。
『お友達の獅子谷優くんです。』
「あら、ごめんなさい勘違いして。陽葵里ちゃんのことだから彼氏さんかなって思って。」
『私、彼氏いないですよ?そう言いませんでしたっけ?』
「隠されたかなって思ったの。」
『そんなことしないですよ。私、真美子さんのこと信頼してるんで。』
「そういってくれて、うれしいよ。」
看護師の小山さんと高野さんはかなり仲が良さそうだった。
「あ、獅子谷くんだっけ?ここの屋上から花火見えるけど陽葵李ちゃんと見てく?」
……え。