ひまわりが枯れるとき、ライオンは…
「やっぱり。」

『そりゃムカつくよ。私、自殺する人嫌い。私は生きたくても生きられないのに。』

「…。」

『理由聞けばわかることもあるのかなって思って聞いてみたけど、教えてくれないし。』

「言いたくないこと言う必要ないでしょ。」

『それもそうだね。』

「理由が病気って言えないから、好きだなんて嘘ついたの?」

『咄嗟に思いついたのがそれだったの。』

「もう少しまともなのあったでしょ。」

『いや、あれがベストだね。獅子谷くんへの程よい嫌がらせにもなったでしょ?』

「確かに、だいぶ悩まされたよ。」

『あーあ、まだ内緒にしてたかったな。ストッキングやっぱりダメだね。』 

「長い靴下履けばいいじゃん。」

『短い方が可愛いもん。おしゃれしたい年頃なんです。』

「あーそう。」

『なんか、甘いもの飲みたいな。』

「急だな。」

『獅子谷くん、○タバ行こうよ。』

「なんで?嫌だよ。」

『病気のこと教えてあげるよ。ちょっと興味あるんじゃない?』

「…早く飲んで、すぐ帰るなら。」

『決まり。』












< 6 / 111 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop