ひまわりが枯れるとき、ライオンは…
高野さんは引き続き治療を続けた。

胴体のほとんどが変色し、高野さんは自分で体を起こすことができなくなった。

俺と会う時はいつも、ベッドの力を借りて体を起こしている。

元気な日、少しだるい日、面会ができない日、お面をつけている日…いろんな日があった。

ただ、薬はどんどん改良され、変色のスピードはどんどん遅くなっているらしい。

しかし、その分副作用も増え、高野さんは少し辛いかもと言った。

少し……そんなわけがない。




そうして、あっという間に1ヶ月以上が経った。



今日は、2月14日。

俺はいつも通り、高野さんに会うために病院に向かった。
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