オオカミな同僚は溺愛したくて堪らない
告白のことはまだ不安だ。だけど茉依に受けいれてもらい、応援してくれることはとても嬉しかった。
これ以上は心配させられないと思い、私も笑顔を見せる。
「茉依、ありがとう!」
雅紀が私を選んでくれる自信なんて、ちっともないけれど、せっかく茉依が応援してくれたのだから答えないわけにはいかなかった。
「それはそうと、もう日数少ないけどプレゼントは用意したの?」
「えっと……ケーキを作ろうかと思ってて」
私がそう答えると、茉依はニヤッと笑った。
茉依にもあの時の話は聞こえていたのだろう。
「いいんじゃない? 瑠花、料理上手いしきっと美味しくできるよ」
からかうような視線を向けてくる。
私だって、その考えが単純だとは分かっているけれど、買いに行く時間がないのだから仕方がない。
雅紀が甘いものを嫌いではないということは知っているから、プレゼントがケーキでもいいだろう。
あの時の返事は、ものすごい棒読みだったけど。