リスキーな恋
「でも、誰にも言えないね。」
「そうだね。親にも友達にも隠したほうがいいかな?」
「そうだよ。世間体ってのがあるじゃん。」
「俺は言いたいけど。」
「ダメだよ。モデルの塁が、姉と付き合ってるなんてシャレになんない。」
「わかった。」
「じゃあ、当分は秘密の関係ってことで・・・。」
「うん。」
キスされた。
「なんか。余計燃える。」
「バカ。」
笑った。

女優とディレクターの息子と娘であり、モデルの塁にとって、塁と私の関係は、スキャンダルの餌食。
隠すしかなかった。
しかし、弟と姉が一緒に歩くのは不思議なことではないし、家も一緒だから、オープンな行動はできるから、辛くはなかった。 

私たちの秘密の付き合いはこうして始まった。
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