リスキーな恋
 父も母も忙しいため、夜遅く、朝早い。
 家にいるときは時々、いちゃいちゃすることもあった。

 秋になった。私の誕生日は、いつも家族でお祝いしてくれる。
 今年も祝ってくれた。
 母が料理を頑張ってくれ、みんなでおしゃべりしたり、ケーキを食べたり・・・。
 楽しい時間を過ごした。

 夜寝る前に、いつものように、静かに塁が私の部屋に入ってきた。
「誕生日、おめでとう。」
「ありがとう。」
「目、つぶって。」
「はい。」

塁の手が、首の後ろに回った。
「目、開けて。」
「ネックレス。可愛い。」
私の好きなクローバーがついていた。
「ありがとう。ずっとしとく。」
「うん。じゃあ、お休み。」
キスして出て行った。
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