リスキーな恋
大事件

スキャンダル

 それから1年弱経った。高校3年生の冬。
 今年は、大晦日も、父と母は泊りの仕事だった。
 塁は、21時に帰ってきた。
 年越しそばを食べて、0時に初詣に2人で向かった。
 
 周りを見渡し、誰もいない時は手を繋いでいた。
 誰かいるときは、距離を置いていた。

 お参りし、おみくじを引いた。
 去年、『凶』だったが、何も特になかった。
今年は、『大吉』だった。塁も『大吉』だった。
「今年はいいことあるね。」
「うん。」
家に帰る途中、誰も見当たらなくなったため、木の陰で、塁がキスしてきた。
「見られたらヤバいって。」
と言いつつ、嬉しかった。
「大丈夫だよ。誰もいない。」
手を繋いで帰った。
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