ワンコ社長は小さな秘書を手放せない



「お風呂いただきますね」



 私は先程買ったものと、貰った紙袋を抱えてお風呂場に向かった。


 さすがと言うくらい、とても広いお風呂で綺麗だ。湯船は足を伸ばしてももうひとり入れるくらいの広さはある。



 お湯は柊が溜めておいてくれたらしく、私は身体を洗った後、せっかくだから少しだけ入ろうと思いお湯に浸かった。



「あの袋に何が入ってるんだろう……」



 のんびりして考えるのはあのプレゼントされた紙袋の中身だ。


 もしかして、薄いスケスケのネグリジェとか? それともこういう時に着ると噂に聞くベビードール?


 柊がそんな趣味を持っているのかは分からないけれど、お風呂の後に着るものなんてそういうものしか思いつかなかった。


 でも本当にそれなら、着て柊の前に出るのがものすごく恥ずかしい。


 これは急いで確認しなければと、慌ててお風呂を出た。身体を拭くのもそこそこにして、袋を開けてみる。



「これは……っ!」



 これはこれで、ある意味恥ずかしい。

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