ワンコ社長は小さな秘書を手放せない


 いきなりの激しいキスに呼吸の仕方が分からなくなった。甘い刺激にボーッと何も考えられなくなってくる。



「……柊」


「ん、よくできました」



 嬉しそうに微笑んだ柊は、さらに甘く激しいキスで身体中を刺激してきた。

 全てを柊に支配されているような、そんな気持ちになる。



「美桜……愛してる」



 頭が真っ白になりながら、私は柊の全てを必死に受け止めた。



◇◇◇



 次の日の朝起きると、昨日のことを思い出してとても幸せな気持ちになった。


 となりにはまだ寝ている柊がいて、身体には甘い刺激がまだ残っている。



「んんっ……おはよ」


「お、起きてたの!?」



 もしかして、柊を見つめていたことがバレちゃった?



「朝から熱い視線だね」



 ば、バレてる……。私は恥ずかしすぎて柊の胸に顔を埋めた。


 だけど、その行動をしたことをすぐ後悔することになる。



「積極的……もう1回いく?」


「……ッ!?」



 改めて見てみると、今私たちは何も身につけていない。

< 30 / 32 >

この作品をシェア

pagetop