パン職人の店長を、好きになりました。
『パン、どれでも好きなの取って』
『じゃあ、クリームパンで……』
『それの感想と一緒に履歴書持ってきてね。あと保護者の方にも判子もらって来て』
それから一週間経った頃、履歴書を持った彼女がやって来て翌日から働いてもらうことになった。でも、会計も全然出来ないし不器用なのか袋詰めも出来なくて大変だった。
「わわっ……す、すみませんっ」
真面目で一生懸命な彼女を見ているうちに恋心が膨らんでいった。
「……本当、可愛い」
純粋でまだ高校生の彼女に、下心丸出しの俺が手を出すことはできない。だから俺はこの気持ちを封印するしかない─︎─︎……。