僕らの恋愛事情【完】 ~S・S更新中~
「ねえ?」
「はい?」
「俺ね、帰りたい場所があるんだ」
「————神奈川ですか?」
「ううん、北海道のド田舎の港町」
「ーーーああ、北海道に住んでいたんですもんね」
「うん、ある程度ね勉強してスキルを付けたらさ、そのド田舎の街に店を出すのが夢だったんだよね」
「———うん、いいねそれ。海が見える街っていいよね」
「そこに島くんと一緒に帰りたいな」
「————うん、俺も」
「よかった・・・ここで日本帰るの嫌だって言われたらどうしようって思ってた」
「そんなこと、もう思わないよ?詩安に捨てられたらもう立てないくらい惚れてるから。そばに居れるならもう場所になんてこだわらない。世間の目も気にならないよ」
「————島くんはそんな言葉べらべら出てくるんだね」
「それはお互い様でしょ?素直な気持ちになれるんだ、詩安といると」
それが合図のようにキスをしてくる
ミヤァミヤァなくアップルも追い出されてしまった。