僕らの恋愛事情【完】 ~S・S更新中~
詩安はゆっくりと優しく触れてくる。
それが凄く好き。
「島くんはゆっくりと後ろからが好きだよね」
それは詩安でしょ?
思うだけで言い返せない。
俺の口からは喘ぎ声が出るだけ。
耳にキスされ胸を弄られれば、一層甲高い声が漏れる
「可愛い―――」
後ろから覆いかぶさるように身体を密着してきて、覗き込むように俺の喘ぐ姿を光悦した表情でみていた。
「舌出して?」
素直にしたらそれに舌を絡ませて、食べるみたいに吸われる。
下腹部にある子宮が自分でも疼いてくるのが分かった。
シアンに優しく攻められながら、なんども体制を変えては見つめ合ってキスを繰り返す。
俺の中心へとシアンが奥深くまで突き上げ、その度に全身へとその愛が伝わってくる。
「シアン・・」
「んっ」
俺がかよわい声を上げれば、上半身を起こしたシアンが手を恋人繋ぎにしてくれた。
「・・・・すげえきれい・・・」
呟きながらゆっくりと突き上げ、詩安の声も荒くなっていく。
ふたりの甘く長い夜が更けていき、俺は幸福感に満たされながら彼の熱情を中心で受け止めた。
***
「みゃー!」
「はいはい、ごめんごめん」
「———いっつもお前がいちゃいちゃしてんだから、いいだろ?」
みゃっ!
「アップル怒らないの」
顎を撫でたら瞬時にゴロゴロ言いだした。
「その顔、島くんのその優しい顔ずっと見ていたな」
ほら、詩安だってべらべら出てくるじゃん