僕らの恋愛事情【完】 ~S・S更新中~
「じゃあ、この子を抱いてる人が彼氏なわけだ。手と胴体しかみえないけど」
「(胴体って・・・)うん、まあそう」
「男の人なんだね」
「うん、ややこしいけどね、そういう答えに行きついたの」
「そっか…、みんな心配してたんだよ?高校行ってからなんか変わったみたいだって話きいてたから」
「うん―――ちょっと、いろいろあってね…しんどかったんだ」
「————ごめんね、声掛けできなくて」
「ううん、いいんだ。」
「祐ちゃんの写メさ、今日来てない奴らに送っていい?」
「うん、そうしてくれると助かる」
「知られたら嫌な人いる?」
「————ううん、いない。もう自分を偽って生きてくつもりないから」
「ん、わかった―――。つぎ帰ってきたらさ、みんなで呑もうね」
「ーーーうん、ありがとう」
「あ、ちょっと待ってください。島崎祐子様にはこちらもです」
「はい?」
帰り際、引き出物の他にもう一つ紙袋を渡された。
「・・・・・・・あは」
なかを確認して顔が綻ぶ。
「間違いございませんよね?」
「はい、確かに受け取りました」