僕らの恋愛事情【完】 ~S・S更新中~
そんな生活のなか、俺たちには進展があった。


「お疲れさま、祐くん」

「うん、ケイもリュウさんもお疲れ様でした」

「おう、ありがとうな。また海外ツアーの時は頼むよ」

「はい、一年にワンクールなら大丈夫ですから、また来年ですね」

「うん、本当に助かる。短期でついてくるスタッフってなかなか見つからないんだ」


まずは、短期でもやりたい仕事が入るようになったこと。

ヨーロッパツアーをしたい日本のミュージシャンはいっぱいいるけど、出来ない人たちがいっぱいいることが分かったんだ。


リュウに相談されて、勤めていたライブハウスのオーナーから、エージェントを紹介させてもらって、人の輪を増やしていった。


そんな人たちの手伝いも微力ながらさせてもらってるうちに、俺もスキルが身についていったんだ。

< 194 / 231 >

この作品をシェア

pagetop