僕らの恋愛事情【完】 ~S・S更新中~
あとがき
あとがき
ここまで読んで頂きありがとうございました。
LGBTというテーマをもとにお話を書かせていただきました。
作中の性写について、嫌悪感を抱くような書き方をしてしまい、不快な思いをさせたことをお詫び申し上げます。
自分も、祐のように悩んだ一人です。
小さな頃から男の子の服を好み、おもちゃもそっちよりでした。
自分がスカートを履くなんて、なんの罰かなと思うほどなのです。
化粧だって、冠婚葬祭以外したくありません。
でも、だからと言って女の子が好きというわけではないのです。
そこら辺の問題を他の人に知られるのが怖い時期もありました。「じゃあおなべなんだ?」と解釈されて、友達に警戒されたり離れてしまうかもという気持ちが強かったのです。
自分がきちんとしていれば、分かってくれるはず。そう心の中で何度も思いましたが、打ち明けることが出来ずにいました。
ただ一人、打ち明けられたのは夫だけです。夫はそれでも気にしなくていいと言ってくれました。
結婚当初は夫が可哀そうだとおもい、化粧なども頑張った時期もありました。
ただ、やはり”したくないものはしたくない”のです。
無理にやろうとすると、気持ちが落ち込み鬱のようになってしまうのです。
”自分はこの人を不幸にさせているかも知れない。普通の女性じゃなくて申し訳ない”と思うこともしばしばです。
自分がこの問題で感じていた”違和感”を祐の心情に当てはめました。
この作中で伝えたかった想い。それは、どんな性を生まれ持っても、幸せになる方法を諦めないでほしいということです。
詩安の言う通り、自分の理想の世界は待ってても来ないのです。自分が幸せになるために、この人だと思ったパートナーと歩める人生を自分で掴んで欲しいと思い、執筆しました。
このお話は、元々らんどの方で公開していましたが、手直しするにあたり、システム上の関係ですることが難しく、こちらに手直ししながら書かせて頂きました。
システム上と申しましてもらんどさんには落ち度は全くありません!!
・・・と申しますのも、ページごとに感想を押せるスタンプなるものが登場しまして、このお話にもつけていただいでとても嬉しかったのです。そのページを削除したり手直しするのは何だか気が引けてしまって、ベリカフェさんの方にお世話になることとしました。
なので、作者、作品名共に同名で同じ話が載っていますが、設定が微妙に違います。
まず、詩安がいる場所はイタリアとなっておりますが、らんどではフランスになっています。
これは、らんどの時にイタリアとフランスと間違えてしまったのが原因です。指輪の話盛り込みたくてイタリアに戻させて頂きました。
祐詩のカナフリはわざと付けていません。
”ゆうし”って読めますよね?ご想像にお任せしますが、答えはらんどで”あみ”名義の小説【ⓌTWO FACE】にて答えが書いてあります。
このお話は、この「僕らの恋愛事情」からの続きのような始まりですが、主人公は違う女性です。
詩安や祐や祐詩は脇役ですが、結構重要人物として描かれています。
また、同じくらんどの【藍色までの距離】で、高校生時代の詩安が登場します。
こちらは高村湊斗と飯塚紗子が中心の年の差カップルの純愛を描いた作品になっています。
その中で、紫音が言っていた《ばかみたいに人を愛したいのに、バカみたいにそれが出来ない人》の意味が分かると思います。
そうして、どういう組織に所属しているのかも明らかになります。
祐と詩安の結婚式の様子を詳しく書いたお話は、同じく【藍色までの距離】のSSストーリー、”再びあの場所へ”に描かれています。冒頭でいきなり紫音&穂香も登場します。
長々とらんどへの誘い文句のような言葉を並べてすみません!
さて、ここで完結となったのですが、詩安sideのストーリーを追加で書きたいと思います。
一度完結を押したら宣伝するをポチれないそうなので、お知らせ欄に載ることはないと思われますが、細々と更新していきたいと思いますので、良かったら覗いてみてください。
それでは、お付き合いいただき誠にありがとうございました。
次回作品でお会いしましょう。
あみ