僕らの恋愛事情【完】 ~S・S更新中~
「でさぁ、勘違いされたら困るから一応言っとくけど、俺の人生の目標は『お前』じゃねぇから」
「?」
「だから、お前にふられたことなんかよ、俺の人生にさほど影響ねぇってことだ」
「うん?」
何が言いたいんだ?
「だからぁ、たかがお前ごときが決めたことで、俺の人生なんか狂わねぇって事だよ。俺に合わす顔ねぇとか勝手に思うなよ?」
まさに、今その事を思ってたからびっくりした。
「おれにとって祐子は家が一番近い幼馴染だ。そこ、変わんねーし、変える気もないからな!そこんとこ忘れんなよ」
「あり・・・」
”ありがとう”って言うのは、自分勝手で自己険悪にかられそうだったから言うのを辞めた。
ありがたきお言葉を無言で受け入れて、何度も頷いて返事する。
一回目にふったあとは、もう前みたいな関係に戻れないって思ってたから、今の言葉が凄く嬉しかった。
「おし、じゃあこっから家までウサギ飛びな」
「げぇ、せめて電柱タッチダッシュにして」
「ん~~じゃあ、半々で」
昔みたいにくたばりそうな俺を、あざ笑るハル。
二度目も断ったし、これは俺へのちょうどいいい罰かもな。
ハル
許してくれて、ありがとう。
でも、応えてやれなくて、ごめんな?