僕らの恋愛事情【完】 ~S・S更新中~
先輩はほのかのことを好きになったと思っていたのに、そうじゃないってこと?
じゃあ、まさか、俺を好きとか、そんな冗談みたいあなことある?
だって、見た目男だよ?
先輩は本当のセクシャルについて知ってるはず。
なのにさ・・・
あー、ちょっと待って意味わかんない。
先輩は、どうゆう人なの?
その意図がわからない。
ただの気まぐれなのかな?
普通の女に飽きたとか?
それで、俺の反応が面白いから、その延長線でキスやその先をしたら面白そうとか?
ただの好奇心で、俺への気持ちがなさそう。
そんな風にしか思いつかない。
だって、俺は男になりたかったし、それは今でも変わらない。
気持ちが男なのに、いや、男なんだから女の子を好きになるんだろ?
なんで、男にキスされてドキドキするんだ?
紫音先輩がめっちゃイケメンだから?
何かが違う気がする。
ハァ―――…なんだか答えのない迷路にはまったみたいだな。
きっと、正解なんてないんだろう。
男も女も両方恋の対象になるって事なのかな?
泣いている穂香がほっとけない。
でも、それは同情に近い感じ?
ほのが笑ったら嬉しい。
心がほっこりするし。
でも、それは恋人に抱く感情って聞かれたら違う感じがする。
可愛い後輩?―――いや、違う。
家族みたいな感じに近いかもしれない。
この子と家族になりたいと思うことはあるけど、性的な感情にはつながらない。
というか、あわよくばそういう場面をエスケープできたなら・・・なんて願ってしまう。
でも、紫音先輩とのキスで、俺はセックスのことを考えた。
先輩はどんな方法でするんだろうって。
どんなキスをしてくる?
最初は静かでも、後から激しくなるとか、
どういう手つきで触れてくるんだろうとか
愛撫はどんなふうにしてくるのかとか―――
いつものようにだるい顔をしながらも、好奇心にまみれた目で射貫きながら、突き上げてくるのかとか
あの日以来俺は、そんなことばかりを考えていた。