僕らの恋愛事情【完】 ~S・S更新中~
え・・・俺狙い?
二週間が過ぎたころ、久々に行ったバイト先で違和感に気づく。
あの夜からほのに会っていないって。
もちろんラインのやり取りはしてるけど、いつものようにバイト先で仕入れたイベント情報を流しても来ることがないし、一緒に行こうと誘われることもなかった。
この間も、屈強な男たちがプロテイン入りのチョコを配るイベントに誘ったら断られた。
今までのほのなら、面白がって「行きたい!」って言ってたはずなのに。
会って確認したい事あったのに、なんだか避けられているみたいだった。
もしかして、ほのは知っているのかも知れないな。
紫音先輩から聞いているのかも知れない。
人間観察が好きな先輩は、気さくな男友達が実は女でしたなんてことになったら、人はどうリアクッションするのかとか、反応を見ていそうだ。
そんな事、ないと思うけど、先輩ならやりかねないと思ってしまう。
”話したいことある、三月二十一日、おれ家に集合”
先輩から届いたメッセージ。
それを見てざわついた
あれから、あのキスから三週間がたっていた。
集合って、俺だけじゃないよな?
きっと、何人かサークル仲間も集まって—―――とか、呑気なこと考えては現実逃避をした。
ついでに他のメッセージも確認する。
今日も、ほのからなにも連絡がなかった。