僕らの恋愛事情【完】 ~S・S更新中~
「ほのは、ここに引っ越すためにバイトしてたの?」
「うん、ここっていうか、そろそろ実家を出たくてね、自立しなきゃって思ってたから」
「そうなんだ」
「それで、紫音さんがお兄さんと住んでいたマンションに空き部屋もあるから来なよって言ってくれて」
「そう、そんで、こういう経路に至ったの」
「なるほど・・・。ここって賃貸ですか?」
「んーや、親が買ってくれたの」
「え、ここを?結構高いんじゃないですか?」
「んん、たぶんね。でも、あの人ら俺らをほっといた罪悪感があるのか、こういうのに金使うんだよね」
「え、それにしても凄すぎますね…。でも、お兄さんは?いづれ帰国した時困らないですか?」
「あの人は帰ってこないと思うよ。仕事がほぼあっちだからね。たまに帰ってきたって実家があるわけだし、問題ないよ」
「そうなんすか…」
「なんだよ、さっきから気のない返事だな。もしかして渋ってる?」
渋るっていうか…
いくら自分を誤魔化そうと思ってもさ、ちょっと普通じゃないよなって考えは消えることはないよ。
いや・・・・でもさ、
俺は、”普通”なんて求めてないよな?
そもそも、普通の世界で生きていけるなら、自分に踏ん切りをつけて「自分らしい居場所」なんて求めていないし、おれは、女を受け入れて本当のセクシャルを隠して生きていけるはずだ。
それが出来てないから、普通の世界にいれないんだろ。
それが出来てないから、いつも悩んで苦しんでいる。
それが出来てないから、いつも自分に自信がないんだ。
もし、そんなことが出来てたら
ハルを何度も悲しませずに、女の子をできたはずだ。
彼の気持ちに、素直な気持ちで、答えれたはずだ。
それが、出来ないから、俺は…
「うん、ここっていうか、そろそろ実家を出たくてね、自立しなきゃって思ってたから」
「そうなんだ」
「それで、紫音さんがお兄さんと住んでいたマンションに空き部屋もあるから来なよって言ってくれて」
「そう、そんで、こういう経路に至ったの」
「なるほど・・・。ここって賃貸ですか?」
「んーや、親が買ってくれたの」
「え、ここを?結構高いんじゃないですか?」
「んん、たぶんね。でも、あの人ら俺らをほっといた罪悪感があるのか、こういうのに金使うんだよね」
「え、それにしても凄すぎますね…。でも、お兄さんは?いづれ帰国した時困らないですか?」
「あの人は帰ってこないと思うよ。仕事がほぼあっちだからね。たまに帰ってきたって実家があるわけだし、問題ないよ」
「そうなんすか…」
「なんだよ、さっきから気のない返事だな。もしかして渋ってる?」
渋るっていうか…
いくら自分を誤魔化そうと思ってもさ、ちょっと普通じゃないよなって考えは消えることはないよ。
いや・・・・でもさ、
俺は、”普通”なんて求めてないよな?
そもそも、普通の世界で生きていけるなら、自分に踏ん切りをつけて「自分らしい居場所」なんて求めていないし、おれは、女を受け入れて本当のセクシャルを隠して生きていけるはずだ。
それが出来てないから、普通の世界にいれないんだろ。
それが出来てないから、いつも悩んで苦しんでいる。
それが出来てないから、いつも自分に自信がないんだ。
もし、そんなことが出来てたら
ハルを何度も悲しませずに、女の子をできたはずだ。
彼の気持ちに、素直な気持ちで、答えれたはずだ。
それが、出来ないから、俺は…