客観的恋愛曖昧論〜旅先の出会いは、運命の出会いでした〜
出会い
どん底からの光
友人の一言で、私はどん底に落とされた。
「慎吾くんが別の女の人と一緒にいるのを見たの。黙ってるのは良くないと思った」
「私はまだ相手が誰かもわからないのに、言うのは早いって言ったんだけど……」
美波がはっきり言った隣で、弥生はおどおどしながら美波をなだめている。
「だって友達と腕組むなんておかしくない?」
「そういう人だっているよ、きっと」
人の価値観とは不思議なもの。伝えるべきと思う人もいれば、言わない方がいいという人もいる。どちらもそれぞれの考えと想いで言っているのだが、受け取る側にも価値観がある。
私は隠されるより、言ってもらった方が有難かった。信じられない……そう思いつつ、どこかで薄々感じていたのかもしれない。
最近デートもしてない。約束をしてもドタキャン続き。学校で会って話す以外の連絡なんて、友達より少なかった。
「ありがとう、二人とも。そろそろ私も慎吾とのことを考えなきゃって思ってたから……でもいざ聞くと、やっぱりショックが大きいな……」
もっとラブラブな頃だったら、どうしてそんなことを言うのって取り乱したかもしれない。そうならなかったのは、私の中で諦めているんだろうと思う。
「二葉……! 何があっても私たちは二葉の味方だからね! いつでも相談してね!」
「うん、ありがとう」
味方のはずなのにはどうして信じきれないのかな……私の心はだいぶ荒んでいるみたい。
「慎吾くんが別の女の人と一緒にいるのを見たの。黙ってるのは良くないと思った」
「私はまだ相手が誰かもわからないのに、言うのは早いって言ったんだけど……」
美波がはっきり言った隣で、弥生はおどおどしながら美波をなだめている。
「だって友達と腕組むなんておかしくない?」
「そういう人だっているよ、きっと」
人の価値観とは不思議なもの。伝えるべきと思う人もいれば、言わない方がいいという人もいる。どちらもそれぞれの考えと想いで言っているのだが、受け取る側にも価値観がある。
私は隠されるより、言ってもらった方が有難かった。信じられない……そう思いつつ、どこかで薄々感じていたのかもしれない。
最近デートもしてない。約束をしてもドタキャン続き。学校で会って話す以外の連絡なんて、友達より少なかった。
「ありがとう、二人とも。そろそろ私も慎吾とのことを考えなきゃって思ってたから……でもいざ聞くと、やっぱりショックが大きいな……」
もっとラブラブな頃だったら、どうしてそんなことを言うのって取り乱したかもしれない。そうならなかったのは、私の中で諦めているんだろうと思う。
「二葉……! 何があっても私たちは二葉の味方だからね! いつでも相談してね!」
「うん、ありがとう」
味方のはずなのにはどうして信じきれないのかな……私の心はだいぶ荒んでいるみたい。
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