客観的恋愛曖昧論〜旅先の出会いは、運命の出会いでした〜
慎吾が嘘つきなのはよくわかった。私の体の感度が良くないなんて、どの口が言ったのよ。こんなに気持ちのいいセックス、今日初めて知った。
匠の腕の中で、どこかスッキリした気分になっていた。どうせ今だけの関係。それなら全部話してしまおう。
「……今日ね、急に思い立ってここに来たの」
二葉が口を開くと、匠に塞がれてしまう。
「……たぶんだけど、彼氏の浮気現場を見たとか?」
「えっ、な、なんでわかるの⁈」
「まぁなんとなく……。泣き腫らした顔してたし、別れたとも言わない。ケンカなら怒るし、こんなふうにノコノコ男について行かないかなって思って」
「……私ってかなり単純?」
「わかりやすよね。だってほら……もっとしたいって顔してる」
匠はにっこり笑うと二葉の中へ入る。二葉は声を上げそうになるのを、手で口を押さえて堪える。
「彼氏はどんな奴なの?」
「明るくて……サークルでもムードメーカー……んっ……でも、私の話はあまり聞いてくれなかったかも……」
匠は動くのをやめて、二葉の言葉に耳を傾ける。
「私を自分好みにしようとしてね、私が好きなものを否定するの……。彼のことが好きで告白して付き合ったはずなんだけど、他の女とホテルに行くのを見て、気持ちが冷めていたことにようやく気付いた……」
「入るとこ見たの? うわっ、エグいなぁ」
「写真も撮った。ただじゃ転ばないのよ、私」
「……でもまだ別れてないんだ? じゃあ二葉も浮気しちゃったね」
「お互い様よ。しかもあいつよりもずっと素敵なホテルだし」
「あはは! それは言えてる。最高級の浮気だ」
「……それにね、今日着てた服は私のお気に入りなの。それを匠さんは褒めてくれたでしょ? ようやく自分を認めてもらえた気がして嬉しかった……あっ……!」
匠の動きが激しくなり、二葉はベッドに深く沈んだ。こんなに気持ちが良くて、幸せな夜を過ごして……バチが当たったりしないかしら……。
匠の腕の中で、どこかスッキリした気分になっていた。どうせ今だけの関係。それなら全部話してしまおう。
「……今日ね、急に思い立ってここに来たの」
二葉が口を開くと、匠に塞がれてしまう。
「……たぶんだけど、彼氏の浮気現場を見たとか?」
「えっ、な、なんでわかるの⁈」
「まぁなんとなく……。泣き腫らした顔してたし、別れたとも言わない。ケンカなら怒るし、こんなふうにノコノコ男について行かないかなって思って」
「……私ってかなり単純?」
「わかりやすよね。だってほら……もっとしたいって顔してる」
匠はにっこり笑うと二葉の中へ入る。二葉は声を上げそうになるのを、手で口を押さえて堪える。
「彼氏はどんな奴なの?」
「明るくて……サークルでもムードメーカー……んっ……でも、私の話はあまり聞いてくれなかったかも……」
匠は動くのをやめて、二葉の言葉に耳を傾ける。
「私を自分好みにしようとしてね、私が好きなものを否定するの……。彼のことが好きで告白して付き合ったはずなんだけど、他の女とホテルに行くのを見て、気持ちが冷めていたことにようやく気付いた……」
「入るとこ見たの? うわっ、エグいなぁ」
「写真も撮った。ただじゃ転ばないのよ、私」
「……でもまだ別れてないんだ? じゃあ二葉も浮気しちゃったね」
「お互い様よ。しかもあいつよりもずっと素敵なホテルだし」
「あはは! それは言えてる。最高級の浮気だ」
「……それにね、今日着てた服は私のお気に入りなの。それを匠さんは褒めてくれたでしょ? ようやく自分を認めてもらえた気がして嬉しかった……あっ……!」
匠の動きが激しくなり、二葉はベッドに深く沈んだ。こんなに気持ちが良くて、幸せな夜を過ごして……バチが当たったりしないかしら……。