客観的恋愛曖昧論〜旅先の出会いは、運命の出会いでした〜
あっという間に服を脱がされ、肌の上を匠の指と唇が滑っていく。
匠さんは私の気持ちのいい場所を全部知っている……。だから私は息も出来ない……何も考えられなくなるの。
シャワーもまだなのに……二葉はそう思いながらも、匠に与えられる快感の波に酔いしれていた。
やがて匠が二葉の中へと入ってくると、二葉は大きく息を吐く。
繋がったまま、匠の指は二葉の弱い部分を攻めるのをやめようとしない。二葉は口から漏れる熱い吐息を止めることが出来なかった。
二葉の中でゆっくりとした動きを繰り返していた匠がふと止まり、二葉を上から見下ろす。
「……あのさ、二葉はどういう結婚式がいい?」
突然聞かれ、ぼんやりとする頭で考える。
「……そうねぇ……さっき匠さん、仏前式の話をしてくれたでしょ? それもいいなって思う……親しい人たちと、楽しい時間を過ごせたら最高ね……」
あぁ、そうか……きっと真梨子さんが言ったことを実践してくれているのね……。でもそれって今話すことなの? 思わず笑いが漏れる。