客観的恋愛曖昧論〜旅先の出会いは、運命の出会いでした〜
二葉はそっと手を伸ばし、匠の首に腕を回す。
「匠さんは子どもは欲しい?」
「そうだね……でもこればっかりは授かりものだしね」
「うん……」
「仕事は?」
「出来れば続けたい……でもこれもその時にならないとわからないし……」
すると匠が再び動き始める。キスをしながら、何度も舌を絡め合う。
「じゃあさ……こういう行為はどうしようか?」
匠の唇がゆっくり二葉の体の上を滑り、時折舌が強い刺激を与える。その度に二葉の腰が浮き、震えが止まらなくなる。
「そうだなぁ……平日は無理しないにしても、なるべくお互いの気持ちを優先していきたいな……」
「きっと仕事とか子育てとか、大変なことも増えると思うけど、協力して乗り越えていこう。俺、最低でも月二くらいでしたいから」
「あはは……了解です」
匠は二葉の頬に手を添え、優しく微笑みかける。
「二葉の中って、温かくてホッとする……」
そして二葉の体をぎゅっと抱きしめた。
あぁ私、匠さんと出会えて本当に幸せ……。
「……私も……匠さんの腕の中ってすごく安心する……」
これからもずっと、私をこうして抱きしめて欲しい。私もあなたを包み続けるから……。
夢のような時間を感じながら、二葉はそっと目を閉じた……。