客観的恋愛曖昧論〜旅先の出会いは、運命の出会いでした〜
曖昧論
彩花の答え
お昼休みに彩花から招集がかかっていたため、二葉は会社近くのカフェに向かう。
天気が良かったこともあり、三人は既にオープンテラスの席で待っていた。
「ごめんね! 遅くなっちゃった」
「大丈夫。木之下さんに雑用頼まれてるの見えたし。いつものプレートランチにしちゃったけど」
「うん、ありがとう!」
店長のオススメが一皿に盛られた上に、デザートまで付くこのランチが四人はお気に入りだった。
二葉が椅子に座るのを確認すると、彩花が口を開いた。
「この間の報告をと思って招集かけました」
「おっ、待ってました! どうだった?」
京子が興味津々という様子で身を乗り出す。
「デートは三回した?」
「うん、したよ。で、結論から言えば、お断りしたの」
「えっ、なんで⁈」
驚く美玲に対し、彩花の表情はあまり浮かなかった。
「なんでいうのかなぁ……優しくていい人なんだけど、それだけっていうか……。まぁ要はときめかなかったっていうこと。友達以上には考えられなかったんだよね」
「なるほど、飛び抜けて彩花の胸を打つものがなかったわけか」
「すごく優しくていい人なのに、物足りないなんて贅沢だよねぇ」
その時にプレートが運ばれてきたため、全員の視線がそこへ釘付けになる。
天気が良かったこともあり、三人は既にオープンテラスの席で待っていた。
「ごめんね! 遅くなっちゃった」
「大丈夫。木之下さんに雑用頼まれてるの見えたし。いつものプレートランチにしちゃったけど」
「うん、ありがとう!」
店長のオススメが一皿に盛られた上に、デザートまで付くこのランチが四人はお気に入りだった。
二葉が椅子に座るのを確認すると、彩花が口を開いた。
「この間の報告をと思って招集かけました」
「おっ、待ってました! どうだった?」
京子が興味津々という様子で身を乗り出す。
「デートは三回した?」
「うん、したよ。で、結論から言えば、お断りしたの」
「えっ、なんで⁈」
驚く美玲に対し、彩花の表情はあまり浮かなかった。
「なんでいうのかなぁ……優しくていい人なんだけど、それだけっていうか……。まぁ要はときめかなかったっていうこと。友達以上には考えられなかったんだよね」
「なるほど、飛び抜けて彩花の胸を打つものがなかったわけか」
「すごく優しくていい人なのに、物足りないなんて贅沢だよねぇ」
その時にプレートが運ばれてきたため、全員の視線がそこへ釘付けになる。