客観的恋愛曖昧論〜旅先の出会いは、運命の出会いでした〜
曖昧論
美玲の答え
久しぶりの女子会のため、四人は会社近くのイタリアンに集まっていた。乾杯をして食事が始まると、突然美玲が手を挙げた。
「私から皆に報告があります!」
「おっ、待ってました〜! どうなったの⁈」
京子が聞くと、美玲は顔を真っ赤にして下を向く。
「ご心配をおかけしましたが、無事に付き合うことになりました!」
「え〜っ! 良かったじゃん! ちゃんと聞いたのね⁈」
しかし美玲は彩花のその言葉に対して口を閉ざす。
「ん? この意味深な間は何?」
「……実は聞く前に私から告白しちゃった」
「えっ、なんでそうなったの⁈」
「ん〜……なんて言うかさ、この人は言わないと伝わらないって思ったんだよね。聞いてもはぐらかしそうな気がして。それなら玉砕覚悟で告白してしまえー! みたいな感じ。だって私が告白すれば、否応なく答えを出すしかないでしょ?」
「わお、美玲ちゃんって意外と男前」
だがそこまで話して、美玲は頭を抱えた。
「でもね、今になってみると他にやり方があったのかなぁとか思って」
「どうして? 告白は上手くいったんでしょ?」
「うん、まぁ……なんか彼も言うタイミングを逃してたんだよね。私なら何も言わなくても通じるって思ってたみたい」
「何も言わなくてもって……木之下さんじゃあるまいし……」
「私から皆に報告があります!」
「おっ、待ってました〜! どうなったの⁈」
京子が聞くと、美玲は顔を真っ赤にして下を向く。
「ご心配をおかけしましたが、無事に付き合うことになりました!」
「え〜っ! 良かったじゃん! ちゃんと聞いたのね⁈」
しかし美玲は彩花のその言葉に対して口を閉ざす。
「ん? この意味深な間は何?」
「……実は聞く前に私から告白しちゃった」
「えっ、なんでそうなったの⁈」
「ん〜……なんて言うかさ、この人は言わないと伝わらないって思ったんだよね。聞いてもはぐらかしそうな気がして。それなら玉砕覚悟で告白してしまえー! みたいな感じ。だって私が告白すれば、否応なく答えを出すしかないでしょ?」
「わお、美玲ちゃんって意外と男前」
だがそこまで話して、美玲は頭を抱えた。
「でもね、今になってみると他にやり方があったのかなぁとか思って」
「どうして? 告白は上手くいったんでしょ?」
「うん、まぁ……なんか彼も言うタイミングを逃してたんだよね。私なら何も言わなくても通じるって思ってたみたい」
「何も言わなくてもって……木之下さんじゃあるまいし……」