客観的恋愛曖昧論〜旅先の出会いは、運命の出会いでした〜
「やっぱり副島さんとの出会いって運命なのかしら。似た者カップルだもんね」
「確かに。二葉ちゃんは副島さん以外の人じゃ無理っぽいもんね」
「うん、私もそう思う」
「あら、のろけちゃったよ。ごちそうさまでした〜」
運命なんて言葉が本当にあるかはわからないけど、今が幸せだってことは胸を張っていえるの。
「美玲と二葉を見てるとさ、やっぱり趣味が合う人がいいのかなって思うよね。一緒に時間を共有出来るって素敵じゃない?」
「反発し合わない趣味ならね。ドラマとか見て言い合いになったり、競い合うようなのはちょっと嫌かも」
「確かに……でも相手の好きなものに合わせてる時間も私は楽しいよ。好きなものの話をしている時の顔って結構可愛いし」
「あぁ、それは私は無理だわ。何得意になってんのってイラッとしちゃうかも」
「あはは! まぁ受け取り方次第だよね」
彩花は京子の肩を宥めるように叩く。
「私たちは無理せずのんびり行こうよ」
「まぁ仕事も忙しいしね」
「そうそう」
その時、焼きたてのピザが届き、四人は歓声を上げるのだった。