客観的恋愛曖昧論〜旅先の出会いは、運命の出会いでした〜
交わる時
 何度も唇を吸われ、ゆっくり舌が絡みつく。そうしながらも匠の手は二葉のスカートの中に入り込み、足を広げさせる。

「ねぇ……ご飯食べないの?」

 二葉は恥ずかしくなって、話を逸らすように尋ねる。しかし匠は二葉の足の間に体を滑り込ませると、太腿を優しく撫でていく。

「うん、後でいい。今は二葉がいい……」
「……それって私はお腹が空く……んっ……」

 あの日と同じ、匠さんにキスをされると何も考えられなくなる。キスの気持ち良さを教えてくれたのは匠さんだったけど、不思議と他の人としても気持ち良くはならなかった。

 やっぱり匠さんが上手なのかなぁ……。

「あのね……匠さん……」
「ん?」
「私……かなり……その……してないの。もうほぼ処女みたいなもので……」

 恥ずかしくて顔を押さえた二葉だったが、匠はお構いなしに彼女の服を脱がせていく。あっという間に裸にされても、匠の執拗なまでのキスと愛撫は繰り返され、二葉の体は快感の波にさらわれていく。

 二葉の体がのけ反り、ソファに落ちていく。匠はニヤッと笑い、大きく上下する二葉の胸の尖端を舌で攻める。

「まだ挿れてないんだけどなぁ……。俺ね、二葉の気持ち良い場所をちゃんと覚えてるから……もっともっと気持ち良くしてあげる。なんてったって俺たち相性バッチリだったしね」

 二葉はうっとりとした表情で匠の首に腕を回し、引き寄せるように匠にキスをする。
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