だから今度は、私がきみを救う番



気になるに決まってる。



好きな人の家族のこと。



中一の冬、原くんは突然変わった。

突然学校に行けなくなった私と同じように、彼を変える原因が家庭にあったんじゃないかなって思う。

私にとって原因は家庭のことだったから。



『高屋とは、運命共同体になれそうな気がする』



告白されたときに、言われた言葉。

あれは、どういう意味なのだろう。

あの時は、二年一組でもあさがお五組でも、二人だけが異端だからって、そういう意味だと思っていたけれど。

他にも何か理由があるのかもしれない。



「……知りたいよ」



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