だから今度は、私がきみを救う番



そう言って、原くんが私の手を握る。

冷房で冷えてしまった、ちょっぴり冷たい手。

ぎゅっと手を握られて、ああ、やっぱり原くんは手を握るのが好きだなあって思う。



顔と顔が近づいて、唇同士が触れ合った。



私、まだ慣れないなあ。

心臓がばくばくして、頭がふわふわしてくる。

キスをされたら、何も考えられなくなってしまう。


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