だから今度は、私がきみを救う番



『ねえ亜季は、俺とずっと一緒にいてくれる?』

『急にいなくなったりしない?』



花火のあと聞いた原くんの言葉が、何度も頭の中を行ったり来たりしていた。



ねえ、原くん。



きみが温もりを求めるなら、何度だって手を握るよ。

何度だって抱きしめるよ。

私はずっと一緒にいるからね。



そう心の中で唱えながら、ひたすら彼の頭を撫でていた。



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