だから今度は、私がきみを救う番
小笹さんとの共通点を知り、なぜだか胸の奥がすっと軽くなるのを感じた。
小笹さんが、彼女の家族がいるであろう方向を見る。
そこには車椅子が置かれていて、そばに寝ているおばあさんの姿があった。
「うちお母さんが仕事忙しいから、介護の手伝いとか分担してるの。本当に手伝い程度だけど結構大変でさあ。亜季ちゃんちも、そう?」
「え、うん。うちは父子家庭だから……、ほとんど私とお姉ちゃん。まあ、デイサービス任せだから、うちも手伝い程度だけど……」
「そうなの!? 亜季ちゃん凄いね! よく頑張ってるねえ!」
小笹さんの言葉を聞いて、胸の奥がきゅうっと熱くなる。
よく頑張ってるね。
そんな言葉、誰も言ってくれなかった。
毎日頑張って家事や介護をしているのに、誰も私を『頑張ってる』って認めてくれなかった。
だからつい瞼の奥が熱くなってしまって、それがこぼれないように堪えた。
小笹さんが、彼女の家族がいるであろう方向を見る。
そこには車椅子が置かれていて、そばに寝ているおばあさんの姿があった。
「うちお母さんが仕事忙しいから、介護の手伝いとか分担してるの。本当に手伝い程度だけど結構大変でさあ。亜季ちゃんちも、そう?」
「え、うん。うちは父子家庭だから……、ほとんど私とお姉ちゃん。まあ、デイサービス任せだから、うちも手伝い程度だけど……」
「そうなの!? 亜季ちゃん凄いね! よく頑張ってるねえ!」
小笹さんの言葉を聞いて、胸の奥がきゅうっと熱くなる。
よく頑張ってるね。
そんな言葉、誰も言ってくれなかった。
毎日頑張って家事や介護をしているのに、誰も私を『頑張ってる』って認めてくれなかった。
だからつい瞼の奥が熱くなってしまって、それがこぼれないように堪えた。