だから今度は、私がきみを救う番



「んー、じゃあ、俺はウサギちゃん。亜季はクマちゃん」

「私に選択権ないの!?」

「亜季ってクマみたいだし」

「そんな太ったかなぁ?」

「ぎゅーってするとあったかいし」



そう言って、手を絡めてくる原くん。

ぎゅー、って。

この前のことを言っているのかな?



「原くんはなんでウサギ?」

「んー、寂しがり屋だから?」



自覚あったんだ。



だったら、そんな寂しがり屋のきみには、特別ぎゅーってしてあげよう。


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